派遣で働くなら常用型?それとも登録型?
2022.07.22働き方2015年9月30日に改正された労働者派遣法によって、派遣の働き方は「登録型派遣」と「常用型派遣」の2つの形態に分けられることになりました。
登録型派遣は、求職者が派遣会社に登録し、条件に合った派遣先が見つかった時に、派遣会社と雇用契約を結んで就業するもので、一般的に派遣というとこちらの働き方をイメージすることが多いでしょう。
これに対し、派遣会社の自社雇用の社員として雇用され、そこから派遣先で就労するのが常用型派遣です。
今回は、それぞれの働き方の特徴やメリットを詳しく説明します。
【登録型派遣とは】
派遣会社に登録し、紹介された派遣先での就業が決定したら、就業の期間だけ派遣会社と雇用契約を結びます。賃金は基本的に時給制です。派遣期間が終わると派遣会社との雇用契約も終了し、次の派遣先に派遣されるまでの間は賃金は発生しません。次の派遣先が決まれば、改めて派遣会社と雇用契約を結びます。
★登録型派遣に合う人は
派遣という働き方で自由度高く働きたい人は登録型派遣がおすすめです。フルタイム・短時間、長期・短期、平日のみ・土日のみなど、さまざまな条件のお仕事から、自分のライフスタイルや希望に合う仕事を選べます。フルタイムでバリバリ働くことも可能ですが、「育児と仕事を両立したい」「この期間だけ働きたい」など、プライベート優先で働きたい方にとっても便利です。
また専門性や経験を問われないことが多いので、気軽にトライできます。
★ここに注意!
現在の派遣先での就業が終了した時点で、派遣会社との雇用契約は終了します。次の就業先を探している間は収入がなくなります。【常用型派遣とは】
派遣会社が正社員・契約社員として常時雇用している社員を派遣先企業に派遣するスタイルです。賃金は基本的に月給制です。派遣先企業との契約が終了しても、派遣会社と派遣社員の雇用は継続し、給料が発生します。常用型派遣は同じ派遣先で3年を超えて働くことも可能で、エンジニアなど技術系を中心に、研究職、介護職などの専門性のある業務が多いという特徴があります。
★常用型派遣のメリット
派遣会社がポテンシャルの高い若年層を採用し、ビジネスマナーに関する研修をしっかり行って、長期的に同じ職場に派遣する…というイメージです。派遣先で働いている期間はもちろん、次の仕事が始まるまで待機している期間も給与が支払われるので、派遣という働き方で、より安定した雇用を求める人は常用型派遣がおすすめです。経験やスキルを積み、専門性を活かして仕事ができるので、働きがいも大きいでしょう。
★ここに注意!
派遣先や勤務時間、契約期間を自由に選ぶことができないなど、登録型派遣のような自由度を求める人によってはデメリットになることもあります。また派遣会社の社員とはいえ、一般企業の正社員に比べると給料は少なくなります。