「社員×派遣」「派遣×派遣」～今どきのダブルワーク事情～

2022.11.18働き方

とある調査では、派遣の仕事を選ぶ理由をたずねた設問に対して、

「勤務時間や勤務地などの条件を選びたい」
「アルバイトやパートより時給が良い」
「派遣会社を通したほうが就業チャンスが多い」
「副業・ダブルワークとして働きたい」）
「事務の仕事は派遣での募集が多い」

の順に回答が多くなっています。

プライベート優先で仕事を選ぶことができるという派遣ならではのメリットに着目する人が多い一方で、最近では大手企業を中心とする副業解禁の流れで、ダブルワークとして派遣を選ぶ人も増えています。

【「社員×派遣」のダブルワークの考え方】

社員としてフルタイムで働いている人が副業として派遣をする動機には、「将来的に転職を考えている」「収入アップしたい」といったことが挙げられます。
本業でストレスが溜まっている人にとっては気分転換になるかもしれませんし、新鮮な環境で刺激を受けることで、本業にいい影響が出ることもあります。

ただし副業はあくまで副業です。
社員として働いている方が、派遣のお仕事を副業にするときは、下記の点に留意するといいでしょう。

★まずは本業の労働契約等を見直し、副業OKか確認しましょう。派遣会社にも副業である旨を伝えた上で、お仕事を紹介してもらいましょう。

★本業に差しさわりがないよう、「週末だけ」の単発・短期の仕事を探すといいでしょう。

★本業の残業がほとんどないという人であれば、夜間の派遣ワークも選んでもいいでしょう。ただし無理は禁物。体力的にも時間的にもゆとりのあるスケジュールを組むことが大切です。

【「派遣×派遣」のダブルワークの考え方】

複数の派遣の仕事をかけもちすることは、そう珍しいことではありません。
ただし、フルタイムの仕事が終わった後や休日を利用して別の仕事をすることが多いので、思った以上に大変です。
「派遣×派遣」のダブルワークをする際は、下記の点に注意しましょう。

★あらかじめ派遣会社の担当に相談し、ダブルワークがOKかどうか確認しましょう。
なおひとつの派遣会社から複数の派遣先で働く場合、労働基準法で定められた週40時間以上働くことはできません。長時間働いて収入を増やしたい場合は、別の派遣会社で仕事をかけもちすることになります。

★どちらの仕事にも責任感を持ちましょう。そのためにはスケジュール管理も体調管理も大事です。

★ヒマだから、自由に使えるお金がもう少し欲しいから、といった曖昧な理由だけでは、ダブルワークはなかなか続きません。「短期集中でいくら稼ぐ」といったダブルワークの目的・目標を明確にしておけば、モチベーションが維持しやすいです。

派遣×派遣のダブルワークをする理由が、シンプルに収入をアップしたいということであれば、残業代が稼げる派遣先を選んだり、社員を目指したりと、別の働き方を検討したほうがいいかもしれませんね。